「レモンの農薬が気なる」という方には、皮まで安心して食べられる無農薬のレモンがオススメです。
この記事では、外国産レモンに使われている農薬について、日本の無農薬表示について、農薬の落とし方について、無農薬レモンの魅力について、をご紹介します。
私が実際に生産者さんから伺ったお話もご紹介していますので、ぜひお読みください。
外国産のレモンは、ほぼ農薬が使われています
農薬が使われたレモンは、体に良くないと思いますよね。
輸入されている外国産のレモンのほとんどは、長い輸送の間に痛まないように収穫後に農薬(防カビ剤)が散布されています。
ポストハーベスト農薬と言って、皮に農薬がコーティングされているイメージです。
外国産に農薬が使われているなら、「国産なら安心」と思いがち。
しかし、日本は他の国に比べると農薬の使用量が多いんだそうで、国産だからといって安心できる訳ではありません。
もちろん定められた基準内で農薬を使用しており、厚生労働省の基準で「農薬を使ったレモンを毎日一生涯食べても大丈夫」とされています。
そのため、そこまで心配する必要は無い、とも言えます。
参考:厚生労働省「残留農薬」
ただやっぱり、私はなるべく農薬を口に入れなくないと思うんですよね。
お子様に食べさせるのであれば、尚更食べるものには気を使われると思います。
レモンは特に、皮をお料理やお菓子作りに使ったりするので一際気を付けたいものです。

日本は無農薬栽培と表示してはいけない
日本では、野菜や果物は無農薬と表示して販売することは禁止されています。
「特別栽培農産物に係るガイドライン」で決められていることです。
そのため、スーパーで「無農薬栽培」と表示されているレモンは販売されていません。
では、農薬を使わない、農薬を減らして栽培しているレモンはどのように表示されているのか。
- 農薬:栽培期間中不使用
- 節減対象農薬:栽培期間中不使用
このように、農薬の使用量によって分けて表記されています。
ちょっと回りくどく分かりにくい。
もう少し分かりやすいと消費者に親切で良いな、と思います。
きっと、無添加や無農薬に詳しい方でないとご存じないのではないでしょうか。
ガイドラインによると「特別栽培農産物」と表示して、次に詳しく農薬の使い方を表示しないといけないようです。
なので「特別栽培農産物」という表示を見たら、そのあとに何と書いてあるか、ラベルをよく読んでみてくださいね。
その中でも農薬:栽培期間中不使用を選ぶと無農薬に近いと思います。
農林水産省によると、「無農薬=全く農薬を使っていない」ということでは無い。
なので回りくどいですが、「農薬:栽培期間中不使用」と表示するんだそうです。
ひとつ言えるのは「特別栽培農産物」は、防カビ剤が使われているレモンより安全ということですね。

レモンの皮についた農薬の落とし方
肝心の農薬が使われていないレモンですが、スーパーではあまり見かけませんよね。
では、仕方なくスーパーで買った外国産のレモン。
付着しているであろう農薬(防カビ剤)を、どうしたらいいのか?
農薬を洗って落としてしまいましょう!
早速ですが、農薬を落とす方法を3つご紹介します。
ただし、完全に農薬を落とし切ることは難しいので、少しは残ってしまう可能性がある事をご了承ください。
でも、何もやらないで食べるより良いと思いますよ。

塩で洗う
まず、塩を使う方法です。
レモンを丸ごと、塩でやさしくこすり洗い。
その後水で洗い流します。
塩のザラザラて表面の農薬が削り取れるようです。
重曹で洗う
二つ目は、重曹を使う方法です。
こちらもレモンを丸ごと、重曹でやさしくこすり洗い。
その後水で洗い流します。
農薬はほとんどが酸性のため、アルカリ性の重曹で中和されます。
※食用の重曹をお使いください。
熱湯につける
三つめは熱湯を使う方法です。
沸かしたお湯に、レモンを丸ごと入れる。
1分間浮いてこないように重しをするか、箸で転がす。
一度お湯を捨て、もう一度沸かしたお湯に1分間浸ける。
最後に水で洗い流す。
お湯に付けたら中に火が通ってしまいそうですが、この程度の時間なら大丈夫だそうです。
- 塩で洗う
- 重曹で洗う
- 熱湯につける
3つの方法全て、洗ったあとは痛みやすいので早めにお使いください。
他にも、流水で流しながらスポンジで擦る方法、専用の洗剤で洗う方法などがあります。
それでも農薬を完全に取りきることはできないので、心配な方は農薬を使っていないレモンをご購入ください。
あなたも、外国産のレモンを購入したら、食べる前にぜひ洗ってからお使いくださいね。

無農薬のレモンには傷がある
※便宜上、無農薬と書かせていただきます。
無農薬のレモンは、必ずと言っていいほど傷があります。
これは、農薬を使っていないからこそ傷になるのだそうです。
果実として小さい頃に虫が歩いた跡だったり、病気になって治った跡が、傷として見えるそう。
でも、食べることには全く問題のないものです。ご安心ください。
むしろ、多少傷や黒点がある方が安心の証拠と言えます。
一方で、スーパーで売っている綺麗なレモンは、ワックスや防腐剤が使われているから綺麗に見えることがほとんどなんです。
なので、傷のあるレモンは見慣れないので、初めて見た方はビックリするかも知れません。
でも切ったらなんてことない、美味しいレモンなんですよ。
私は仕事柄、生産者の方とやり取りする機会が多く、無農薬についてのお話はたくさん伺います。
生産者はお客様に安全にお召し上がりいただきたいから、頑張って、苦労して、農薬を使わない栽培をしています。
でも、農薬を減らしたり、使わないで生産すると、どうしても傷ができてしまうから「お客様がビックリしないように、注意書きして売って欲しい」と仰います。
スーパーなどで見かけたら、ぜひ手に取って見てください。
生産者さんが心を込めて作ったレモンだと思うと、傷も愛しく見えてくるものです。
安心して、皮までお料理やお菓子作りに使えますよ。
絞ったレモンはお掃除にも使えます。その方法はこちらの記事でご紹介しています。
レモンは無農薬の国産レモンがオススメ
色々とご紹介した「レモン」。爽やかで酸っぱくて、とても美味しいですよね。
唐揚げにかけても良し、炭酸水に入れても良し。
レモンチキンに、レモンケーキ、いくらでも美味しいレシピが思いつきます。
そんな美味しいレモン。
農薬が使われていると、洗っても完全には落としきれません。
たくさん食べるならやっぱり無農薬の国産レモンをオススメします。
農薬が使われていないから、皮まで安心して食べられますし、こだわって作られている分美味しいですよね。
やっぱり口に入れるものは安心できるものが良いな、と思います。
農薬を洗って食べるのもいいけど、無農薬のレモンが一番安心
まとめ
今回は、無農薬のレモンについてご紹介しました。
外国産のレモンは農薬が使われていること。
日本では無農薬と表示してはいけないこと。
皮に付いた農薬の落とし方。
無農薬レモンには傷があること。
皆様に、安心してレモンを食べていただきたいと思っています。
ぜひ、この機会に無農薬のレモンを手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。