どうしても物が捨てられない、そんな方が多いのではないでしょうか。
あるアンケートによると、物が捨てられない人の割合は半数以上だったとか。
断捨離やミニマリストの流行から、物を持たない暮らしに憧れる方が増えています。
その一方で、物が捨てられない人の悩みは深刻なものとなっているんです。
あまり人に相談できる内容ではないし、家族がいると自分だけの問題ではないから何とか解決したい。
そんなお悩みをお持ちのあなたに、今回は物が捨てられない人の心理についてご紹介します。
当てはまるものがあれば、解決の糸口になるかもしれません。よろしければご参考にしてください。
物が捨てられない人の心理とは
物が捨てられない人の心理には、主に5つの要因が考えられます。
1. 物に思い出がある
物に対して感情的な結び付きがある場合、思い出を捨てることと捉えてしまい、捨てることが難しくなります。
2. 物があることで安心している
特定の物が無くなることに、未来への不安を感じてしまいます。ずっとそこにある物に安心感を覚えているため捨てることが難しくなります。
3. 過去に固執している
良かった時の出来事などに固執していると、その時期を象徴する物を捨てることが難しくなります。
4. 物を捨てる判断ができない
捨てることに慣れていない場合、何を捨てたら良いか分からず物を捨てられない可能性があります。
5. 物を捨てることに罪悪感がある
シンプルに「もったいない」から、せっかく買ったものだから、と罪悪感を感じ物を捨てるのが難しくなります。
- 物に思い出がある
- 物があることで安心している
- 過去に固執している
- 物を捨てる判断ができない
- 物を捨てることに罪悪感がある
これらの理由の原因には、ストレスが起因している場合も多くあるのではないでしょうか。
長年抱えている不安、環境の理不尽さ、言い表せないよう孤独感など。
そういった場合、物を捨てる不安や、物を捨てられない原因となっているストレスを取り除くことが先決かもしれません。

例えば、私の母は昔から片付けができなかったのですが、特に酷かったのは父が亡くなったあと。寂しさを物で埋めるように、次々と物を買い込んでいました。あっという間に家が物だらけになりました。
物が捨てられなくてお悩みであれば、一度自分の心と向き合ってみることをオススメします。
あなたがたくさんの物と一緒に暮らしている理由は、なんですか?

プロにお願いすると、判断の手助けになりラクになるかもしれません。
具体的なアイテム別の捨てられない心理
アイテム別に、なぜ捨てられないのか?その心理を見ていきましょう。
思い出の品
思い出の品は、最も手放すのが難しいものです。
物に思い出が結び付いていて、それを手放すことは思い出を手放すことと同じことと捉えてしまいがち。
また、これらの物が自分のアイデンティティの一部と感じられ、それを失うことへの恐れも影響しています。
過去への執着や懐かしさが、思い出の品を捨てることを難しくしています。

本
本が捨てられない人は、知識や情報を失うことへの恐れや、再び必要になる可能性を考えて手放せません。
また、未読の本がある場合「いつか読むかも」「これを読んで勉強するんだ」という可能性を手放したくない気持ちもあります。
さらに、コレクションとしての価値や愛着も影響し、本を捨てることを難しくしています。

どうしても本が捨てられないという方は、お金に替える方法で手放してみませんか?
洋服
服が捨てられない人は、「いつかまた着るかもしれない」「流行が戻るかもしれない」といった未来への期待や不安があります。
さらに、捨てることで「高かったのに」「まだ着られるのに」と浪費や後悔を感じることもあり、結果として服を手放すことが難しくなります。

ただ、物を捨てることは自然なことです。
人間が生きるのと同じように、入ってくるものがあれば、出ていくものがある。
少しずつでも物を手放していくと、心が慣れてきて片付けが一気に進むこともあります。
どうしても洋服を手放せない方はこちらの記事をご参考にしてください。
捨てられないのは性格や病気が関係している?
発達障害との関連

物が捨てられないことと発達障害って関係があるの?
物が捨てられない人と発達障害には、関係性があるかもしれません。
ちなみに、私の母は結婚した頃から片付けができない人間だったようです。
診断はされていませんが、ADHDでは?と思うことが多々あるので、それが理由で片付けができないのではと思っています。
ここでは、物が捨てられないことに関係していそうな発達障害と障害についてご紹介します。
1. 自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症の人々は、物に対して強い執着を持つことがあり、特定の物を手放すことに対して強い不安や抵抗を感じることがあります。また、ルーティーンや既知のものに対する依存が強いことも一因です。
2. 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
ADHDの人々は、整理整頓が苦手で、物を片付けることや捨てることに困難を感じることが多いです。注意散漫や計画性の欠如が原因で、物が積み重なりやすくなります。
3. 強迫性障害(OCD)
OCDは発達障害ではありませんが、関連する心理的問題として物が捨てられないことに影響する場合があります。強迫的な考えや行動が物に対する執着や不安を引き起こし、捨てることを困難にします。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
- 強迫性障害(OCD)
これらの障害を持つ人々にとって、物を捨てることは非常にストレスフルな作業。
場合によっては、発達障害の診断やカウンセリングが必要かもしれません。
または、寄り添ってくれる身近な人のサポートがあると良いですね。
いずれにしても発達障害などが原因で片づけができない場合には、一人で抱えるより誰かを頼る方が早いのではないでしょうか。

片づけはプロにお願いする方も多いようです。
片付けができない性格の特徴
片付けができない人には、性格の特徴が見られる場合があります。
- 完璧主義:完璧に片付けようして、どこから手をつけていいかわからず、結果として何もできないことがある。
- 決断が苦手:どの物を捨てるか残すかの判断が難しいため、片付けが進まないことが多い。
- 自己管理が苦手:時間やタスクの管理が苦手で、片付けを計画的に進めることが難しい。
- 集中力がない:片付けの途中で他のことに気が散りやすく、一つの作業を完了させるのが難しい。
- 衝動買いしやすい:必要以上に物を買ってしまい、それを整理することができない。
- ストレスや不安:心理的なストレスや不安が片付けの意欲を低下させ、無気力にさせることがある。
捨てられないことでのデメリット3つ
物が捨てられないということは、どうしてもそうなってしまい仕方がない場合もあります。
ですが物をため込み過ぎると、生活に直結するデメリットが生じます。
空間が制限される
物が捨てられないことでのデメリット一つ目は、空間が制限されること。
空間が制御されるとこんなデメリットがあります。
- 生活しづらい:物が多過ぎるとスペースが狭くなり家事の効率が悪くなります。
- 移動しづらい:とにかく狭くてぶつかるし、物が落ちるし生活動線の妨げになります。
- 落ち着かない:物が多く散らかった空間は、集中力が損なわれる、リラックスできないなど精神的な負担になり落ち着きません。
- 掃除しづらい:物が多いと掃除がしづらく、ホコリが溜まっていきます。健康問題を引き起こすこともあります。
- 安全性のリスク:物が積み重なることで、転倒や事故のリスクが高まります。特に緊急時に避難経路が塞がれると危険です。
これらの理由から、物が捨てられないことで空間の制限が生じることは、生活の質に直接的な悪影響を及ぼします。

経済的負担
物が捨てられないことでのデメリット二つ目は、経済的負担が生じること。
追加の収納スペースにお金がかかる
引越しやリフォームの費用
重複購入のリスク
時間の浪費とそれに伴う機会損失
メンテナンスと修理の費用

物が捨てられない、片づけができない場合、経済的なデメリットもあるんですね!
精神的なストレス
物が捨てられないことでのデメリット三つ目は、精神的なストレスがあること。
その理由は物を捨てるかどうかの判断を繰り返すことが、精神的に非常に疲れるからです。
毎回、各物について「捨てるべきか、残すべきか」という判断を下す必要があり、これが積み重なることで、精神的なエネルギーを大量に消耗します。
また、物が多いと生活しづらいこともあり、くつろげずどんどんストレスが溜まっていくことも考えられます。
- 空間が制御される
- 経済的負担
- 精神的なストレス

物を手放すための具体的な方法
では、物が捨てられないという方は、どのように物を手放したら良いのでしょうか。
具体的な3つの方法をご紹介します。
明らかなゴミを捨てる
「まだ使えるもの」ではなく、捨てやすいゴミから捨ててみましょう。

おすすめは、捨てやすい燃えるゴミです。まずはスーパーの袋ひとつ、いっぱいにして捨ててみましょう。
買い取りサービスの利用
捨てるのが心苦しい方は、買い取りサービスを利用してみましょう。
誰かの手に渡ると考えれば、手放すことができるのではないでしょうか?
最近は自宅で全て完結する買い取りサービスが人気です。
わざわざ出かけなくて良いし、人目も気になりません。
本やCDならメディア買取ネットがオススメです。買い取り価格はあまり高くないですが、一気に手放すことができますよ。
実際に買い取りしてもらった結果はこちらでご紹介しています。
洋服ならリブラという買い取りサービスがオススメです。宅配買い取りで便利な上、レディース服の価値をしっかり見てくれます。特にマルイやルミネなどでお洋服を買っている方はぜひご利用ください。
レディースのブランド古着・洋服の宅配買取【RIBLA】
実際に買い取りした様子をご紹介しています。ご参考にしてください。
専門家やカウンセリングの利用
まずは心のケアが優先という方は、専門家に頼ってみるのはいかがでしょうか。
カウンセリングも、今はオンラインで完結します。
プライバシーも守られるし、自宅で気軽に受けられます。
ココナラはカウンセラーの方のレビューも見られるので選びやすいですよ。
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最近は何でもネットで解決できて便利ですね!
こちらの記事では、断捨離の実践編をご紹介しています。ぜひご参考にしてください。
まとめ
今回は物が捨てられない人の心理についてご紹介しました。
その要因には心理的なものや、発達障害などが関係していることが分かりました。
ですが、あまりに物が多いと生活に支障がでてしまいますので、一人で悩んでいる場合には専門家のチカラを借りることもご検討ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。